ゴールデンウィークは、北陸で過ごしました。今回は仕事ではなく、純粋に観光目的です。例の白地図で福井県を塗り残していたことも気になっていました。この機会に、憧れの永平寺にも行ってみようと思い立ったのです。
永平寺は、福井県鯖江市にある日本の仏教の寺院。曹洞宗の開祖であり、『正法眼蔵』の著者である道元が開山したことで知られています。
永平寺の中にある仏殿や法堂など、19棟が重要文化財に指定されています。そのひとつである山門は永平寺の玄関にあたり、現存する最も古い建築物(寛永2年)。本格的な禅宗様二重門で、重厚感があります。
中には僧堂、仏殿、法堂、東司などがあり、それぞれ長い回廊でつながっています。また、大庫院や鐘楼堂など、伝統的な日本の建築様式が見られる建物が多数あります。
特に目を惹いたのは「傘松閣(さんしょうかく)」、別名「絵天井の間」。156畳敷の大広間で、その天井には画家144人による230枚の日本画が埋め込まれています。
永平寺には道元の遺品や直筆の書簡が多数保存されており、「瑠璃聖宝閣」という宝物殿に展示されています。ここは撮影禁止だったので写真は残っていませんが、道元の書はとてもきれいでした。
永平寺はとても広いお寺なので、急いで回っても1時間半程度は必要でしょう。ゆっくり回るのであれば1日中でもいられそうです。訪れる際は、ぜひ十分な時間を確保してゆっくりご覧ください。
ただし、同じ敷地内で雲水さんが修行をされているため、あまり音を立てたり、許可されていない場所に入ったりしてはいけません。また、雲水さんがいる風景を撮影することも禁じられています。