ポータブル電源があれば、車やキャンプ場で家電が使えるようになります。今回は、僕が考えたポータブル電源を選ぶ3つポイントについてお話しします。
①容量
ポータブル電源を選ぶとき、どれだけ電気を使えるか気になる人は、まず容量をチェックしましょう。わが家で使っているAnker PowerHouse II 400の容量は388.8Whで、EcoFlow River Proは720Wh。
この消費電力の差を、具体例で説明します。僕が使っているパネルヒーターは約165W消費するので、Anker PowerHouse II 400では2時間ちょっと、EcoFlow River Proなら4.3時間ほど使える計算です。ただ、これはあくまでも表示上の話で、実際に使ってみると200Wほど消費電力を消費するので、使用時間はもっと短くなります。
②出力(合計最大出力)
実は出力も大事で、使う家電に合わせてチェックする必要があります。たとえばAnker PowerHouse II 400の合計最大出力は516Wで、これを超える消費電力の家電は使うことができません。
わが家で使っている電気ケトルやドライヤーは1000Wを超えるので、Anker PowerHouse II 400では使えません。ただEcoFlow River Proのように、出力は600Wまでとされているポータブル電源でも、1000Wを超える消費電力の家電が使える場合もあります。とはいえ、それは実際に使ってみないと分からないので、あらかじめ使いたい家電の消費電力を確認し、その出力が確保されているポータブル電源を購入したほうがいいと思います。
③本体サイズ
大容量・大出力のポータブル電源であれば、さまざまな家電を長時間使うことができます。車中泊やキャンプで家電をフル活用したいという人は、大容量・大出力のポータブル電源を用意しておくと安心です。
とはいえ、大容量・大出力のポータブル電源はかなりサイズが大きくなるため、運用する上で支障が出ることもあります。例えば、ポータブル電源を自宅で充電し、自動車などに積み込む場合、あまり大きい製品だと運ぶのに苦労します。自宅に駐車場があれば、さほど問題にならないかもしれませんが、僕のようにマンション住まいで駐車場が離れている場合、ポータブル電源を移動させる距離が長ければ長いほど苦労します。
また、車のサイズも考えなければなりません。車中泊する時、寝るスペースがあまり広くない車だとポータブル電源が邪魔になります。僕が乗っているハスラーはあまりスペースが広くないため、あらかじめ就寝時に置く場所とサイズを測ってから製品を選びました。
以上が、僕が考えた3つのポイントになります。この条件をクリアする製品が見つかれば、あとは機能やデザインなどで選びましょう。例えば僕の場合、必要に応じてバッテリーの容量が増やせるという理由でEcoFlow River Proを選びました。
ポータブル電源は決して安い商品ではないので、買った後で後悔しないように、上記のポイントについてはチェックしておくといいと思います。